Jazz-Ken(ジャズ研)

ジャズのこといろいろ書いてます。

ジャズの練習とは(1)

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ジャズピアノの練習について、自分なりにちょっと整理してみたいと思う。

例えば、ジャズピアノの完全なアレンジ譜を1曲まるまる練習して弾けるようになったとしても、それはジャズピアノが弾けるようになったとはいえない。
1曲を完成させるために必要なパーツがいろいろあって、その個々のパーツを練習によって自分の「手持ちのスキル」として使えるものにして、それを瞬間的に曲に当てはめられるようになれば、さしあたってジャズができるようになった、と言っていいのではないだろうか。
もちろんいきなりそんなことは誰もできない訳で、最初は1曲ずつある程度準備してアドリブもほぼ通しで覚えたものを再現、という形にどうしてもなってしまう。
「この1曲のためだけの準備」の割合を段階的に減らして、手持ちスキルを瞬間的に使えるようにしていけば、その「さしあたっての目標」に近づいていけるだろう。
つまり本来この「手持ちスキル」というのは、ある1曲のためだけの技術なのではなく、条件さえ整えば一定の汎用性があるものなのである。
手持ちスキルというのは具体的にいえば、ⅡⅤⅠフレーズだったり、ブルーズリックだったり、左手コンピングのABフォームであったりドロップ2のボイシングだったり、あるいはイントロ、エンディングだったりするわけである。それらはすべてパーツ練習ができるものなので、そういうものを習得できるように地道に取り組むことが大切だと思う。

では、これらをどうやって習得するか、という話になるわけだが、まだまだ長くなりそうなので、とりあえず一旦ここで終わります。